理事長ごあいさつ

益子グループ理事長 益子博

ホームページをご覧いただきまして誠に有難うございます。益子グループを代表し改めてご挨拶を申し上げます。いま益子病院をはじめとして老人保健施設・グループホーム・訪問看護ステーション・デイケア・デイサービス・特別養護老人ホームなどの施設を、川口市内を中心に設けて運営しております。

父親の代から半世紀以上にわたり埼玉県南地域医療の一翼に携わり、医療・看護・介護の担い手として、日々皆様方の健康管理や命の安心や安全にかかわってきました。なにより生活する上で大切で重要な分野ですので、他のすべての医療・福祉機関とも協力しながら、医療関連の仕事をさらに発展させ、継続してまいりたいと考えています。これからも社会のニーズに合わせ一生懸命に研鑽努力し頑張っていきますので、どうぞ引き続きご利用いただいた上で、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申しあげます。

話題が変わりますが、平成23年3月11日に戦後最大の東日本大震災があり、それに続き最悪の福島第一原発事故が発生してしまいました。それからすでに多くの月日が経過しようとしている中、被災者や被曝者の方々が味わうことになる苦しみに、医師としてどのように政治や行政の支援が行われているのか人一倍、気になるところです。

しかしながら、政府や行政側から出てくるのはいつもと変わらず財政論ばかりで、被災者達への身体から心のケアにまで配慮したメッセージが伝わってこないのは残念でした。政府は震災関連の組織を多く立ち上げ、屋上屋を架けただけで、どのような支援が必要なのか現場に入って情報を得ることもあまりせず、十分な検討もしないできたから、しっかりした震災・原発事故対策も立てることもできないでいるのが現状ではないでしょうか。

テレビを見る限りにおいては被災者の生活環境は発生当時とあまり変わったように見えないのは如何なものでしょうか。災害にしても病気にしても早く手を施すほど、被害は少なくなるものなのです。現政権の対応は国民を大切に思うことよりも、自らの政権維持のための姿であり、天災の後に人災を広めただけの情けない政治の在り方としか思えないのは情けない限りです。

この壊滅的な打撃を受けた漁業や農業をはじめとした一次産業や他の多くの産業も、この危機にあたっては今後の産業再生や企業再建や地域復興について、自由貿易協定など問題のあることも含め、国益に合致し夢の持てる政策を毅然とした姿勢で、早急に示していただきたいものです。日本人の多数の人々の助け合いの力が、継続的に同じ方向に向かうとき、全体の大きな力となり絆が生まれ、それによる自然を生かした人間らしい循環式の共生社会が、これから本当に求められてくるのではないでしょうか。

しかしながら、水面下では十分な議論なく日本の行く道を大きく変え、金がすべてを支配する国際分業社会のような、国益を失う可能性の大きい「TPP」などの自由貿易を推し進める、市場原理主義・自由競争主義者達の動きがあるようです。しかし、そのような考えには一方的に寄与せず多くの方々と共に議論を上下し考えていただくことが、この震災復旧復興にあたり必要と思っています。

それにしても未曽有の東日本大震災があり、日本の医療の未来にどのような影響を及ぼすかについては被害規模が大きすぎ想像の域を越え、莫大な国費・公費の投入が必要となる一方で、税収は大きく減少し国家財政は大きな危機に瀕することは間違いありません。

こんな情況においてさらに医療崩壊が進む中、これからも世界に冠たる国民皆保険制度を維持し、良質かつ平等で公平な医療を担保するのに十分な医療費を確保することを、国民の多くの方々に理解していただけるか大変に難しく、それにより将来のあるべき日本の医療の姿を測りかねているところです。

いずれにしろこの惨禍にあって政治も行政も同胞を救うという理念を前面に打ち出し、すべての医療人は何があっても国民と共にあるという強い姿勢のもと万機公論に決することで、この大災害時における国家の大危機を乗り越へ再建することができ、光り輝く明るい日本の未来があると信じてやまないものです。

益子グループ理事長 益子博

益子グループ理事長 益子博